コスプレの話ではありません（笑）
航空会社は言うまでもなく、色々な部署の人たちの力により成り立っています。飛行機一機を安全に運航するためには実に多くの人たちの力でなっています。（コロナが落ち着いたら航空会社によっては公開見学ツアーをしているので参加してみるのもいいですね）
が、CAがここまで会社の中で目立つポジションであるのはお客様にとって直接かつ一番長い時間を共にするからだと思いますが、実際の利用者以外にも目に付く機会が多いからではないでしょうか。空港ターミナルやステイ先ホテルで目にされた際には会社のアイコンとしての大きな役目を果たしていると思います。
初めて目にする方にとっては「あの制服はどこの会社なんだろう？」と興味を持ってもらい、次のご利用の機会につながるかもしれませんし、会社のイメージ戦略に一役買っていることは確かです。
現役時代にオーストラリア（たぶんシドニー）の空港搭乗口付近でブリーフィングをしていると６～７歳くらいの女の子が寄ってきて「あなたたちはどこの国の航空会社なの？」と質問してくれました。あんまり愛らしくてクルー全員笑顔になったことを覚えています。肌の色も髪の毛の色もばらばらの多国籍クルーを見て子供心に疑問に思って質問してくれたのでしょう。「私たちはドバイから来たんだよ」と答えるとお礼を言ってご両親に報告しに走っていきました。自分たちでも思っている以上に我々の制服は目立っていたようです…
そして個人的な話ですが、制服にはスイッチパワーがありました。赤い口紅（会社規定）をつけて制服を着ると別人格というのは少々オーバーですが、自分の中のプロフェッショナル・スイッチが入って、自然とシャキッとしました。（午前２時でも（笑））私生活では必ずしも常に社交的な性格ではなかったのですが、制服を着ている間はパワーをもらい、普段以上にはつらつと行動できていました。
しかも制服というのはよくできたデザインで私服の時よりも誰でも２割増し（！）に見える気がします。（周りの同僚を観察の結果（笑））
でも、この効果は本物だけに通用するものらしく、ハローウィンなんかのコスプレ制服はそういう不思議パワーは皆無ですね。残念ながら。
ということはやはり制服のパワーだけではなくて中身との相乗効果なのかもしれませんね（笑）
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